『深海』 推理ミステリー PCゲーム
かまいたちの夜タイプの推理ゲーム。推理に関してはとても硬派な推理もの。
深海に設置された研究所内で起こるバイオハザードやアウトブレイク。
深海である必要性はあまりなかったりするが、閉鎖空間や何より雰囲気作りに一役買っている。
選択肢自体は少なく、最初の犯人当ての時の難易度がかなりの高難易度(キーワード入力あり)に対し、それ以降の犯人当ては超低難易度となっていて難易度の差がかなり極端になっている。最初の犯人当てに失敗すると、ストーリーを進めていくうちに誰が感染しているか等は一周目でわかってしまう。
推理小説のように論理を詰めて初見で犯人を知らずに解きたいのであれば、最初の犯人探しの選択肢の段階まででクリアーする必要がある。ただし、最初の謎解きでクリアしてしまった場合、以降の失敗パターンが消化試合になってしまうが。
プレイ時間は1~2時間程度。サウンドノベルものに漏れず、序盤の導入部分はかなり退屈だが、あまり読む必要もなかったりするので面倒なら流し読みしてしまってもいいかもしれない。
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『深海』攻略 ヒント ネタバレ感想 解答
最初の犯人当ての段階で推理するための情報は一応すべて出ている。(かなり酷いが)
それまでそれなりの選択肢があったが、どの選択肢も推理には関係がなく選択肢によって情報が得られないということもない。
ちなみに、研究所に降りてくるまでの情報は特に意味がない。(逆にミスリード的なものはあるが)
真面目に推理する上で理詰めで必要になってくるのは、感染者がどのように感染を拡大させようとしたか。
そして、感染させられる人間側でアリバイがないものは誰か、という基本に忠実な推理が必要になってくる。
かなり突飛な設定なので、無茶苦茶な行動をしてそうな感じがするが、やっていることは至って普通のただの推理系ゲームだと思えば意外と簡単かもしれない。
犯人自体は比較的なんとなく最初の犯人当ての段階でわかるが、キーワードを入力する必要があり、それがよくわからない人が多いと思われる。
根拠としてはかなり薄い詰めになると思われるが、登場人物が確実に自分の所有物を使用しているという前提のもので考えると、あるアイテムが捨てられているのは。
『犯人はまだ寮の中にいる!!弐』紹介 推理ミステリー フリゲ
このゲームも非常によくできていて『かみかくしの夜』とは少し違ったベクトルで推理フリーゲームとして進化しています。どちらの作品にしても無料ゲームの域は完全に超えていて、私がこの2つのゲームを作れと言われたらお金をもらわないと絶対に作りません。推理やトリックは置いといて、システム的には最新型推理系フリゲ界隈では、『かみかくしの夜』と『犯人はまだ寮の中にいる!!弐』の2つの作品がツートップでしょう。
このゲームは前作『犯人はまだ寮の中にいる!』がありますが、ストーリー的なつながりはなく完全に別物です。いきなりこちらの弐から始めても問題ありません。
あちらはサウンドノベルでしたが、こちらはキャラクターの絵があったりして豪華です。
ストーリーとしては高専の映画研究サークルのようなメンバーたちが使わなくなったどこかの企業の寮を借りてそこに泊まりながら撮影するが・・・、と言った感じです。この作者さん、前作同様高等専門学校の設定ばかりなので高専出身なのでしょうか。
前作と同じく助言、攻略のヒントなどがゲーム内に設置されていますが、この作者さんはヒントの出し方がゲロ糞下手くそです。徐々にヒントを見ることができる設定になっていますが、最後まで見たとしても、「んなこと既にわかってんだよ!!!」みたいなことばかり書いてあってあまり役に立ちません。
ゲームとしては非常に面白く、解決できるかはともかくとして壱よりもかなり良い出来だと思います。フリゲ推理ゲームとして名作なことは間違いありません。キャラ絵もストーリーを進めていくうちに馴染んでいい感じに見えてきます。
ただ、トリックや推理に関しては正統派とは言いにくく、かなり苦言を呈したくなりますが、まぁ“かまいたちの夜”が許せるなら大丈夫、かな…。
このゲームもかなり凝った作りをしていて、犯人視点のストーリーも作られています。作者がこのストーリーをすべて完結させるには辻褄を合わせるしかないのでかなりの労力と時間がかかったことでしょう。
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『犯人はまだ寮の中にいる!!弐』ネタバレ 感想 考察
このゲームはまたしても叙述トリックが用いられています。推理ゲーム作者は叙述用法好きだなー。キャラの絵が作られていること自体が叙述用法の騙しの一つです。それにしても第一人称が『俺』はけっこう酷い。抽象的な表現で当てはまる語句が多いです。
また、通常の日本人の思考とは少しかけ離れた独特な宗教観を持った犯人です。サイコパスともまた違うのでしょうが。
かなり人里離れた場所に寮があり、そんな寮のベッドで寝たりするのはかなり衛生面できつい気がします。カビとか絶対生えまくってると思う。
それと寮が無駄に広すぎます。いらない部屋が多すぎたり。
トリックに関してもかなり無理があるかなーと思うところはけっこうあります。
本筋の推理とはそこまで関係ないとはいえ、トリックとしてベッドの下から顔だけ出して生首に偽装してたってのはかなり無理があるかなと思いました。なぜ推理系のゲームの犯人は、腕の脈を止めたり首だけ出してじっとしていたり等、綱渡りすぎるトリックを使おうとするのでしょうか。首の脈や息をしているかどうかを調べられたら終わるし、今回の件も芹華が生首を触られたら終わりです。なぜ生首を調べられたり、触れられたりしないと思えたのか。主人公はヒロインに好意があったので状況的に頭部を抱き寄せるようなことをしてもおかしくないと思います。ま、まぁそうなったらギャグでシュールな場面が展開されて面白そうではありますが。
また、企業の寮なので防音などの設備はそこまでしっかりと作られていないと思いますが、隣の部屋で殺人事件が起きていたり、遺体が全焼するほど火事になっていたりしても隣人が気がつかないのは、あまりにも建物がしっかりと作られすぎています。レオパレスじゃないにしても隣の部屋でここまでの異変があったら気がつくでしょう。
車がパンクさせられていても殺人事件が起きたら即刻立ち去って徒歩で帰ろうとするのは普通だと思いますが、何故かこういうゲームでは全員でそうしようとはなりません。まぁ強行的に数人で助けを呼びに行くことはできますが。
車がパンクさせられてても1~2本スペアタイヤに替えるなりして、ホイールが死ぬ勢いで車に乗ってカーブさえ気をつければスローペースで人家があるところまで移動することも出来たのではないかなと思います。
こういうゲームってあっさり首を切断したりしますが、死んで死後硬直のある人間の首を切断するのはかなり大変だと思います。まず血抜きをしないととんでもなく血が飛び散るので血だらけになるし、血は水やお湯でもなかなか落ちず変なところにも付いちゃってたりするし、匂いもかなり強烈です。屠殺経験がかなりある人だったとかでない限りは行き当たりばったりの人間が首を切り落とすのは生理的な問題をクリアしたとしても厳しいと思います。それこそ一晩がかりになるでしょう。よほど上物の刃物でそれなりの刃物を扱える人間でないと、首を切り切る前に刃が血と脂と骨と筋でダメになります。
また、灯油があるとはいえ乾燥していない人体を判別がつかないほど完全に焼き切るのはかなりの時間とテクニックが必要でしょう。3Fの一番遠い部屋から40kgくらいある遺体を2Fの自分の部屋まで持ってくるのも女の子にはかなり大変な作業だと思われます。首なしの胴体を血が吹き出ないように階段を使って持ってくるのは、リスキーかつ重労働だったでしょう。
このゲームの見どころとしては、殺人事件の殺人犯が別々なところと叙述トリックでしょうか。第一人称『俺』の野心あふれるイケメンが実は胸ぺったんこの生き別れた女の妹だった、そして別にLGBTというわけでもなく、元彼が部内にいたと。ふーむ。
スマートロックのログを確認する場面も、スマートロックチェンジを行った犯人の部屋だけは鍵の開け締めができないわけですが、23時~2時のログを確認する以前に、そもそもログを取った朝の段階のログを見れば一人だけスマートロックの操作がまったく行われていないため一目瞭然・・・なはず。八鍬は頭がいいのか悪いのか。
『かみかくしの夜』紹介 PC無料ミステリーゲーム
このゲームも非常によくできています。本来サウンドノベルはそれほど様々な要素が必要なゲームではないのですが、このゲームはフリーゲームでありながら、かなり凝った作りをしていて、コンシュマーゲームレベルです。
名前の通り、スーパーファミコンの名作サウンドノベル『かまいたちの夜』に似たような作りになっています。
大学生のサークルで雪山登山に行ったら、当然のように遭難していつの間にか神隠しのように犠牲者がでるといった感じです。
とにかく、本文の文章力があり想像しやすく読ませます。飽きさせずにゲームを進めることができます。テンポも良いです。
色々と問題点のあるゲームではありますが、プレイヤーを一定時間楽しませる、という点に置いては非常に満足しました。
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『かみかくしの夜』ネタバレ感想
このゲーム、非常に面白いのですが、主人公が死んだりバッドエンドへ行くルートに無理やり行かない限り、普通通りに進めると、通常エンディングへ進み、1回クリアするだけで推理の余地なく犯人がわかります。
というか、このゲームは推理ゲームではありません。自称本格推理ものサウンドノベルなのでしょうか。この宣伝文句が一つのトリック。ずっと真面目に推理をしていた人ほどとても馬鹿をみる終わり方になっています。悪い意味でプレイヤーは裏切られます。
昔、竹野内豊と松嶋菜々子主演で『氷の世界』というミステリー系のドラマがありました。木村拓哉と中山美穂が演じた『眠れる森』のように最終回まで犯人がわかりません。このドラマ、竹野内豊や松嶋菜々子も大ブレイク前のドラマのため、知名度はありませんがなかなか良くできていて非常に面白く、ほぼすべての回が面白かったです。ただし最終回を除いて。
このゲームもまるでこの最終回だけつまらないドラマを見せられているようでした。とにかく最後、このゲームにおける最終回以外は面白かったです。
物語は主人公目線や主人公の思考で進んでいくため、ゲームの主人公が実は犯人でしたーという展開になってしまうと、本来は描写されるべきはずであった部分を削り落とさざるを得ず、ストーリーとして不自然な形となり、推理ものとしてはそれだけで3流に格落ちとなります。今までの推理描写や、不安な心理描写などはすべて茶番と化すため、悪い意味でプレイヤーを裏切ります。
すべてのエンディングを見ると、おまけシナリオを見ることができます。こちらは今までとうってかわって質の低い内容となっており、今までのゲームを真面目にとらえていた人ほどがっかりするでしょう。ただ、犯行動機などはこのおまけシナリオでの暴露となっているので知りたいならば見る必要があります。まぁフリーゲームですし、こういうはっちゃけたい作者なのでしょう。
『かげろうは涼風にゆれて』謎解きアドベンチャーゲーム
個人的にけっこう世界観やキャラが好きなゲームです。
推理ゲームというよりは、よくわからんことをやっているのでそれをどうにかして謎解きし、主観者にとってベターな結末を迎えるのが目的です。
主人公や教授の娘でパートナーとして一緒に行動する青海ちゃんが物分かりの良いというか、理解が早く、サバサバしていて決断力があり非常に好感が持てます。明らかにおかしな状況や自らの運命、境遇に落ち込んだりウジウジしたりしません。これほどあっさりしていると少しくらいはセンチメンタルやナーバスにならなくていいのか逆に不安になります。しかも中学生なのに。
タイトルの意味はクリアした後でもイマイチよくわかりません。なんかもっと良いタイトルをつけられたような気もします。
クトゥルフ神話っぽい感じもしますが、まぁクトゥルフ神話自体が神話とついていながらここ100年くらいで新しく作られたしょーもない話なので知らない人は気にしなくていいでしょう。
ゲーム内は主人公の主観から見た状況や景色や物事しかわからず、主人公が感知していないところで何が行われているかを明らかにしていく必要があります。
ホラー要素は全然ありません。
攻略のポイントとしては4箇所のポイント巡りはアンケートに大まかな答えが用意されています。感覚で答える、という内容ですが、教授の気に入らない回答ではボツになり無駄足となります。ゲーム内の説明どおりに受け取って素直にアンケートしてはいけません。主観の文章的に良く感じていたら良いアンケート回答を、なんか微妙に感じていたら悪いアンケート回答をすれば教授は満足します。教授が不満足で不合格を食らうと本当に無駄な1日で終わるので注意が必要です。
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『かげろうは涼風にゆれて』ネタバレ 攻略 考察 感想
推理ゲーム等と違ってかなりぶっ飛んだSF世界なので、矛盾点や無理なトリックなどは特に何も感じず、ケチのつけようがありません。ただまぁ実際こういう実験をするのであれば、得体の知れない獣を門番として使うよりも訓練を受けた人間が対処した方が本来は抑止力になる気がします。
初回プレイ時はよくわからず島から帰ることになると思います。最終的に生存エンドに進むためにはすべての日数を完全に効率的に使い切る必要があります。1日たりともあそびの日がありません。けっこう難易度は高いです。
基本的にはやっちゃいかんよと言われてることをやると異変が起こったり展開が先に進むようになります。
自らがクローンとしての境遇を認識したとしても記憶や感覚は本人とまったく同じなのに、自らの運命を受けれることや死に対して恐ろしくあっさりしています。主人公、青海ともども「どうせもうすぐ死ぬなら思い切りやってやろう!」みたいな思い切りがよく、現状の自分は捨て駒となってやりたい放題行動し、実際本当に死にます。
学者の谷浦さんは実はもっと状況を把握していて飄々として活躍してくれるかと思ったら、ちょびっと情報くれたくらいで全然役に立たなかったのが残念。
『神林家殺人事件』推理ミステリー パソコン用無料ゲーム
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かなり意味深な感じの前書きからはじまるストーリー。
フィクションではないそうです。へー、実在する事件なんだと思ってはじめました。
クリアまでの時間は2時間ちょっとくらい。
ちなみに主な推理モードは2か所でどちらも1発で解けました。おそらく難易度はかなり易しいです。
他の推理系ゲームと違って、ゲームのフォームがRPGツクール系みたいな感じとなっています。ゲームコントローラーで操作した方が操作しやすいと思います。
物語としては、インターネット上で知り合った推理系好きな人たちがオフ会としてその中の大富豪の家に集まるが、といった感じです。
今回は一発でクリアできましたが、まぁ事実を積み重ねればこの人が犯人だろうとなった感じで、けっこう無理があるなーと思う箇所が多々あり、一発でクリアできたにも関わらず個人的に名作とは思いがたいです。
作者の表現したい結果から作られた内容が表に出すぎていて、本当にその設定は必要だったのか?と思うことがけっこうあります。奇抜さやプレイヤーのやられた感を創出したかったのはわかりますが、ある程度ゲームや物語になじむ内容でないとすんなりとは受け入れがたいです。
犯人当ての時に名前入力をキーボードで直接する必要がありますが、正直(名前入力があるなら、一発変換で出やすい登場人物の名前にしといてくれよ・・・)と思いました。
『神林家殺人事件』ネタバレ 攻略 感想 考察
まず攻略で面倒だったところの攻略を書きます。停電でブレーカーを上げる必要がありますが、このゲームは無駄に部屋が多いので探すのが大変です。本当に無駄に部屋が多いです。もしかしたらブレーカーのある部屋の説明とかがあったのかもしれませんが、正直流し読みしていたので記憶にございません。そんなこんなで分電盤のある部屋は南2階倉庫です。
大きなクマのぬいぐるみとか誰も入っていない甲冑とか悪魔の像とか意味深なものがたくさんありましたが、どれも意味なかったです。何度か訪れたのにかなしい。
エンド0への進め方
このゲームには、表の真相と裏の真相があり、まぁ裏の真相が本当の真相らしいですが、犯人の行動としては表の犯行や真実よりもかなり無理がある内容となっていて、リアリティ面から見るとエンド0『虚無への供物』は完全にこのゲームの質を下げています。このゲームをテレビドラマ化したらツッコミされまくるでしょう。たとえば幼女時代(7歳)の芦田愛菜ちゃんが数分の間に阿部寛や小栗旬を殺害して生首にしてた、とかどう考えても無理ですから。
そもそもこのゲームは『ノンフィクションで実在する事件』や『フェアな推理』など事前にプレイヤーに明確に提示することによって一定の信用や興味心を得ているはずなのですが、それらは結果的にまったくすべてが嘘なので悪い意味で読者を裏切っています。
表のストーリーでは描写されている内容で大雨の日が、実は本当は湖面が完全に凍りついて雪が降る日だったとか、しかもそれを雨の日はアリバイに、雪の日はトリックに使ったり、どう考えても本来の真相にたどり着くはずがない真相となっています。どこがフェアなんだ。こんなこと言い出したらプレイヤーの予想を裏切る展開なんていくらでも作れます。
ノンフィクションで実際にあった事件という『まえがき』も、このゲームそのものが作中作なのでそういう表現しましたーって話なんでしょうけど、少なからずその説明でワクワクしたプレイヤーもいると思われるので、ノンフィクションは嘘ですネタでしたってことになっても、許容できない人は一定数いるし、失礼です。
家政婦さんが強烈な新潟弁らしいですが、正直新潟弁なんか知りませんし、他の家の人間は標準語を話すのでこの人だけが頑なに新潟弁を矯正せずに来客を接客しているのも不自然です。そもそも純粋に文章として読みにくいです。はっきり言ってこの家政婦さんの発言は全部ボタン連打で流し読みしていました。まぁ事件と関係ないので問題ありませんでしたが。
とにかくこのゲームでは不必要な設定が多く、まぁ製作者がこういう結果ありきのゲームを作りたかったからと言われてしまえば必要な設定だったのかもしれませんがかなりきついです。
まず、真犯人が7歳の女の子。頭脳的にどれほど天才かはわかりませんが、肉体の筋力や体力的に無理がありすぎます。この事件には頭の良さなんかよりも肉体的な天賦の才と日頃からこの事件のために筋肉を鍛える努力の方がよほど必要な事件でしょう。
このゲームは推理ゲームっぽく時間の報告が細かくされていますが、逆にその過密でタイトに刻まれたスケジュールが表示され、その時間について考えた時に、この短時間で7歳の女の子が犯行をすべて終えるのはかなり無理があるという生易しい言葉ではもはや許されません。絶対に不可能です。何人の登場人物がいたか記憶にありませんが、確か首を切り落とされたのは男が5人で女性が7人くらいでしょうか。10人以上の人間の首を一晩で、しかも一体に付き作業時間は10分もかけることができずに切り落とすなんて地下室にギロチン台でも設置していない限り無理です。しかも若い男性の太い首を現場で切り落とすとか・・・。凶器についてはナイフくらいしか情報がなかったと思いますが、少なくとも大ぶりのオノかチェーンソーはないと可能性すら生まれません。それを扱うのも筋骨隆々の大男じゃないと。
しかも、ちょくちょく時間の報告があるので、推理に必要な情報なのかと思ったらほとんど推理に関しては意味もないっていうね。
しかも首を切り落とすだけではなく遺体交換なんて工作を行い、服も着替えさせたりしています。いやいやいやいや・・・。7歳の女の子ですよ。生首を移動させるだけでも生首は5kgくらいあります。それだけでも大変なのに、しかも遺体を移動させて遺体チェンジさせていたのは生首じゃなくてボディの方だったとかもうね、絶対無理です。というか表の犯人(JK)でも無理です。男の複数犯くらいは用意してくれないと。
犯行時には血しぶきの返り血もかなりあると思いますし、それに伴い着替えも膨大な量になるでしょう。それでも血の匂いはつきますし、時間的に毎回お風呂に入っていたとも思えません。しかもちょくちょく主人公と会っていて姿を見せているのにいつも涼しい顔をしています。汗ダラッダラの顔してなきゃおかしいでしょ。何がノンフィクションでフェアな推理なのか知りませんが、もうねクソゲーです。
『幼女戦記』というアニメを見たことがありますが、あれ見てるとこれって別に幼女である必要なくね?って思ったりしました。まぁ売れるために『幼女』ってつけたほうが話題性があったということなんでしょうが、このゲームも特に7歳の女の子で有る必要性はそんなにないかなと思いました。といっても別にこのゲームの場合は売れるためとかそういうつもりはまったくないと思いますが。
でもまぁ少し年齢をあげて10歳くらいにしちゃうと1992年くらいに発売された『狂った果実』の月島 美夏とたいして変わらないし、しょうがなかったのかもしれない、うーむ。
ちなみに狂った果実とは、主人公に惚れた10歳の天才美少女月島美夏ちゃんが、主人公に近寄る女を窓から突き落としたり、青酸カリを飲ませたり、焼却炉に閉じ込めて焼き殺したりして片っ端から自分以外の女を処理していくゲームです。うーん、狂ってる笑
それでも一応非力な少女でも実現可能な犯行となっています。
魔界塔士Sagaの神みたいな問答はじめてもう何がなんやら。
ちなみに部屋でノックされても起きずにずっと寝ているといきなり大音量とホラー画像が現れます。これが一番ビックリして怖かった。
その後に置かれている紙。よくわかりませんでした。まぁ知らなくてもクリアできたし意味のない紙と文字なんでしょう。納得。
犯人当てで失敗するとめちゃくちゃなロジックを解説しはじめたりします。あ、ネタモードに入ったなってすぐわかります。
神林 太郎のゴミ箱にあったメモも重要な情報なのかと思ったら意味なかった。悲しい。
だいたいこういう推理ゲームって物語が動き始めるまで興味が起きなくて流し読むのから、最序盤に重要情報を書いておくってのは良い手なのかもしれない…。
このゲームの特に必要なかったと思える設定として主人公とヒロインの性別の入れ替わりがあります。つまり、悠が実は女性で、玲於奈が男性だったと。本当これに関してはくだらねーなと思いました。
しかし、この手のゲームでは本当に性別が実は逆だったって展開好きですね。それでもゲーム本編に関わらなければ笑い話で終わったのですが、このゲームでは無理やり絡ませてきます。これがよくない。
絵的にもどう見ても男と女ですし、悠と玲於奈って名前からしてもどう見ても男と女ですよ。それで実は逆だったなんて言われても、はぁ?って感じです。LGBTなのか女装癖なのかわかりませんが、せめてレズビアン同士ならまだ許容できました。
しかも、今どき自分のことを『僕』と呼ぶ女性なんて珍しくもないでしょ?なんてエラそうに。普通に珍しいし、なんでそんなに「当たり前でしょ?」みたいな圧力をかけた話し方してくるんだ。
第一人称が僕のボクっ娘なんて、少女革命ウテナかあのちゃんくらいしか思いつかないくらい特殊です。
この性別が逆に見える話って別に必要ないですよね?指子がいきなり見抜いた理由も何かあるわけでもなし。
プレイヤーにやられた感を無理やり作るための設定にしか思えない。
フェアに作れ、フェアに。
そういえば、家の人間も知らないような地下室の存在を7歳のガキがどうやって知って、どうやって専有していたのか。もしかしたら説明あったかもしれないけど、まぁもうどうでもいいか。
『ある夏の日、山荘にて…‥』名作推理ミステリーゲーム フリゲ
このゲームは名作です。
なぜなら、推理モードに入ったら、この私が一発で解決できた稀有な作品だからです。
だいたい推理ゲームは一発ストレートで解決できることは少なく、バッドエンドからのヒントやその他ヒントを調べながらクリアしていくパターンが今まで多かったのですが、この作品は一発でクリアできたから気持ちが良かったです。なので名作は確定です。
実際には一回ほどバッドエンドにはなっていますが、それは推理とか関係なく運次第な選択肢で進んでしまったのでノーカンです。ノーカウント。
内容としては、時代は少し古い時代設定で1970年くらい?
陸の孤島の洋館の別荘に大学生がワイワイガヤガヤ泊まりに行き、殺人事件が起きます。
助けを呼びに行こうにも、やはり大雨となって唯一の吊り橋がぶっ壊れて閉じ込められることになります。うーん、よくある展開。
プレイ時間は2時間~3時間くらいでしょうか。
導入部分が長く、文学小説のような硬い言葉の文章が多いので序盤は流し読みしましょう。登場人物の紹介など色々序盤にありますが、正直クリアしても数人名前を把握できていなかったので特に気にする必要はありません。名前もなんか妙に小難しいです。
特に梶浦という男キャラは、個人的に梶浦由記のイメージが強く、物語にしつこく絡んでくるまでずっと女性キャラだと思っていました。推理モードになるとしつこくしつこく絡んでくるので嫌でも記憶しましたが。
事件は大きく分けて2つあります。1つ目の事件が解決できないと2つ目の事件が発生し、1つ目と2つ目の事件のトリック的な連結はほとんどありません。まったく別の手口なのでどちらかのトリックを解いてクリアすることになります。つまり1つ目の事件で一発で解けてしまうと2つ目の事件を後で見ようとしたら犯人はすでにわかっています。と言っても2つ目の事件を先に解いても1つ目の事件の犯人もわかってしまうので結局同じか・・・。
このゲームの面白く、すごいところは推理モードに入って例え回答を間違えたとしても間違ったルートに対して、続きの描写がしっかり作り込まれているところです。間違った指摘のトリックに関してもそれらしく発言し、図面や誤ったトリック方法に関しての画像さえも作られています。これは『かまいたちの夜』や『流行り神』『逆転裁判』系のコンシューマゲームでもなかなかありません。
普通の推理ゲームでは間違えた途端にバットエンドだったり、推理失敗で次の章へ強制移行したりするのがほとんどでしょう。
また、バッドエンドに関しても、すべて長いストーリーがつけられていて、それが解決編よりも長かったりするなど非常によく作り込まれています。
PC用 無料ゲームです。ダウンロードは↑です。
『ある夏の日、山荘にて……』ネタバレ 感想 攻略 他
上にも書きましたが、ストレートに一発でクリアできました。
それは、このゲームのトリックが奇をてらったようなものではなく、まるで足し算のような理路整然、明朗明快なものだったからです。他の推理ゲームなどにあるような、大雨の日だけは水位があがるから反対側の塔に泳いで渡った、みたいな奇天烈なトリックは一切ありません。その点がプレイしていて気持ちよかったです。
しかし、このゲームにしてやられた、と思う箇所も一つあります。おそらくほとんどの人が引っかかるはずだと思いますが、このストーリーには叙述トリックが仕組まれてあります。
問題なのは、というか問題でないのは、その叙述トリックはこのゲームの推理にほとんどまったく関係ないところです。え、そうなの?へぇ~、そうだったのか。で、だから今更なんなの?って感じです。それはそれで面白かったです。このゲームの最大の読ませどころは叙述トリックです。おそらくプレイヤーを騙したいだけで作ったのでしょう。
ちなみに、私はこのゲームは別荘の主である大野が犯人であるという強い確信と意思、そして大野はホモだから主人公を殺さないだろうという憶測がありました。なので、そんな断固たる決意があったため、まったくこの惨殺編ルートには惑わされずに解決に導くことができました。
もし大野が無差別に殺人を企んでいたならば、一緒に車に乗った時点でどこかで殺されていたことでしょう。
まぁだいたい推理ゲームのトリックには無理があるものが多いですが、このゲームももちろん例に漏れず無理があります。多少遠目とはいえ、10メートルかそこら程度の距離もないのに、死人の生首を窓際に置いて生きているように見せるのはかなり厳しいです。それこそかなり赤みの強い紅色の化粧をつけても生きている人間にはおそらく見せることはできません。
しかし、私にはこのトリックはすぐにわかりました。なぜなら、こういうゲームをやりまくっているので、『なんか顔が青白い人間が遠目に見えるなぁ』というのは、こういうゲームではそれはもう死人という描写なんです笑
推理ものにおいて青白く生気が通ってない人が見えたらもうその時点で死んでいます。そういうものです。
清美の部屋や大野の部屋、物置小屋がすべて近い距離にあるため、それを使ったトリックかとも思いましたが、そんなことはなく単純明快でした。
登場人物が多く、序盤に流し読みをしていた私も悪いのですが、クリアしても半分くらいのキャラは覚えきれません。8人もいらなかった気がします。7人か、頑張れば6人でもいけたかも。
覚えているのは、大野 清美 梶浦 井上 くらいなもので、菊池や蛯沢は空気でした。井上もほとんど空気でしたが、推理モード付近になってくると存在感を表してきます。
また、内村 緒梨恵というキャラがいて、まぁこの子も空気なわけですが、ずっと緒梨恵 緒梨恵と呼ばれていて、なんでこの子だけフルネーム呼びやねん!ってずっと思っていました。クリアしてから気が付きましたが、どうやら緒梨 恵(おなし めぐみ)ではなく、緒梨恵(おりえ)という名前だったみたいです。名前複雑すぎる。ハーフか。
『氷雨』についての感想 推理ゲーム
なんと20年以上前に公開されたフリーゲームをクリアしました。2001年か2002年くらい公開だと思われます。
PCのフリーゲームで現在も無料でダウンロードできます。プレイ時間は2時間~3時間?
↑ダウンロード先のvectorのリンク。
このゲームはいわゆる『かまいたちの夜』的なサウンドノベルの推理ゲームとなっています。かまいたちの夜の同人ゲーム『煉獄』とは違い、かまいたちの夜とは直接的なつながりはまったくありません。
ボリュームもそこそこあり、推理ゲームかどうかはかなり微妙なところですが、まぁそんなところかなぁと言った感じの落とし所でよくできたフリーゲームです。
洋館で密室など、よくある感じではありますが、設定としてはこのゲームの数年後、2007年に日本一ソフトウェアから発売された『雨格子の館』がよく似ています。
豪雨で道に迷った主人公カップルが、近くにあった洋館で雨宿りさせてもらおうとしたら、ミステリーゲームで集められた人たちがそこにいて、結局一晩泊まらせてもらうことになり殺人事件が起きる、みたいな感じです。
数時間もあればクリアでき、さくっとプレイできるのが良かったです。
注意点としては、このゲームはオートセーブと栞を挟んでそこから読むロードがあります。
また、10章からなる各章のはじめからプレイを開始できますが、それは直前にオートセーブされたプレイ選択肢をセーブしてしまっているので、前章までに間違えた選択肢を選んでしまっていると、いくら推理章のはじめから再開したとしても、バッドエンドにしかならない状態になっている可能性もあります。その場合は、最初からやり直して正しい選択肢を選んでいく必要があります。
特に注意なのが、ヒロインの女の子の好感度です。ヒロインの好感度は序盤の選択肢で動くことが多いですが、ヒロインの好感度が低いと終盤はバッドエンドにしかなりません。
『氷雨』ネタバレありの感想・考察
上にも書きましたが『雨格子の館』にかなり似ていて、大雨の日に偶然立ち寄った洋館でよくわからん人たちが集められていて、よくわからんゲームをしています。そして、実は死んだ女の子の復讐のために集められており殺人が起きると。動機も似ている。
『かまいたちの夜』にもよく似ているというか、あえて似せていると思われる部分も多く、ヒロインの女の子も真理によく似ています。かまいたちの夜の登場人物よろしく、今回の登場人物の彼らも相変わらず死亡判定を腕の脈でしか取りません笑
首の脈とか息をしてるとか、それこそ心臓近くの胸を直接触るとかしたらあっという間に終わってしまうトリックを、かまいたちの夜同様、このゲームでも行われました。完全犯罪のための大博打でその手法を取るのはいかがなものでしょう。実際問題、人が死んでるかの確認に腕の脈を探るってあまりしないと思うんですよね。学生の体育等で同級生の脈拍を調べる時でさえ、脈がどこにあるか探すのは少し時間かかりますし。本来は顔の近くに顔を近づけて息をしているか確認したり、首を直接触ったりすると思うんです。
まぁそれはそれで良いとして、このゲームで「ひどいなぁ…」と思ったのは、まったく無関係のマジで何の関係もない人からどんどん殺されていくところです。
一応それにも理由付けがあって、目的の人物を恐怖に陥れてから殺すのが理由だったりするのですが、うーん、それはどうなんでしょう。実際、そんなに錯乱したり狂うほど目標の人物がフィアー状態になっていなかった気がします。というか、そんな描写はほとんどない。
そのために無実の人をこんなに殺す!?って思いますし、しかも、けっこう残酷に殺されています。更に、死体の損壊までするという。マジでこんなことされてる人たちはただの善人な人たちですからね。
そんなにたくさん人が死ぬと警戒心が高まって、本来の目的が達成しにくくなると思うのが普通だと思うんですよね。しかも、たまたま豪雨だっただけで、もし晴れていたら別に館に閉じ込められているわけでもないし、とどまる理由なんてないので、脱出してしまう可能性も高いです。
三好夫妻に関しては旦那で小説家の三好さんはまぁまともに描写されているのに対し、奥さんの方は序盤から一貫して“おばさん”扱いなのがけっこうかわいそうです。
そして、これもよくある話で、死者の代弁「○○は復讐なんて望んでいない!」って説得方法。うーん、もし私だったら復讐してくれた方が嬉しいので、これ系の話ってあまり共感できないんですよね。菩薩のような精神も持ち合わせておりませんし。それに復讐ってめっちゃスッキリするじゃないですか。これ以上のストレス解消方法はあまりないと思うんですよね。
そんなこんなでエンディングは20個以上?あるらしく、グッドエンドが4つとかそこら。
誰も死なないグッドエンディングもありますが、それはそもそもサブストーリー的な流れで、ミステリーゲームをやってました~みたいな話なのでメインストーリーの謎とはまったく別物。
あとはまぁ三好のおばさんと謎の女が毎回殺されますが、これが本当にひどい。謎の女は関わり合いがないのでよくわかりませんが、おばさんはマジで殺される理由がないのでクリアした今でもなんで殺されなきゃならなかったのか思い出せません。密室殺人のトリックのため?でも、そもそも殺さなければ別にそんな事する必要すらないしなぁ。
この犯人は密室殺人やらバレないように一応色々工作はするけど、逮捕されずに完全犯罪をできるような感じではまったくないんですよね。だってまぁ自分が殺されたことになったはずなのに、後日警察が調査したら死体が自分のだけ見つからないはずですからね。もう全員を皆殺しにして証拠を隠滅しないとどうしようもない犯罪だったと思います。まぁ主人公が行かなかった最短バッドエンドルートを見ると8人全員(恵、大学生2人、高校生2人、三好夫妻、キャリアウーマン)を皆殺しにしているのでそれでいいのかもしれませんが。
犯人は時系列的な動きも特に一貫性がなく、いきなり殺人しまくるルートの時もあれば、主人公たちが館の外にでて数十分~数時間?うろちょろしてたにも関わらず、館に戻っても、その後誰も殺されてなかったりとバラバラです。
一番まともな推理ができるのは、なんと一回館を抜け出て逃げないと無理という流れ。ふつーの推理ゲームならバッドエンドルートです。その後、途中で閃いて館に戻り真犯人を当てます。しかも、その時の犯人の追い詰め方が「死体を一度も見てないはずなのに、先にそんなこと言うのは変じゃないか!」というなんともベタなオチ笑
サウンドノベルだから文章として目視できてこのような追い詰め方ができるだけで、実際では音声記録なんてとる場面でもないし、言った言わないで誤魔化されて終わりそう。大変な場面だったし他のみんなもおぼえてないだろうし。
別ルートの推理ではヘンゼルとグレーテルの話で閃いたりしてますが、まったくわかりませんでした。うーん、そもそもヘンゼルとグレーテルの話ってそんなにみんな知ってるような話だっけ?と思ってネットでヘンゼルとグレーテルのあらすじを検索しました。が、検索しても、え?これ関係ある?って感じでした笑
腕の脈隠しもなんと女性の腕を切り落として、自分の腕に見せかけ、停電で暗いからバレないだろうというなかなか大胆な策士。いやいやいやいや。さすがに女性の腕と大学生の男の腕の違いは脈はかるときでもわかるだろ・・・。太さとかゴツさとか。逆の手を探られたらどうするの。というか、自分の腕もくっついてあるわけで、自分の腕をどこにどうやって隠したのさ。さらしで巻いても腕一本隠すのは大変だぞ。ツッコミどころはたくさんあります。
自分が疑われないために、停電にして音を立てずに女の人殺して、女の人の腕切り落として自分の腕に見せかけて脈とらせて、死体偽装して、恐怖を煽るために無関係な善人夫妻を殺して・・・ともうなんかやってることがまどろっこしすぎます笑 もう普通に復讐目的の二人を殺して山にでも埋めとけよと。
医学的な知識のある人間が、自死するために心臓を突いて即死せずに助かる可能性がある流れもかなり無理があるかなぁ。それに助かったとしても復讐すべき人間は全員生存して、無実な人間を3人も殺しているので、もう助かった後のほうが地獄だと思います。
犯人は殺しのプロレベルで、皆殺しルートに入るとものすごい勢いで殺していきます。しかも殺す時に音を立てたり叫ばせたりしません。数十秒~数分の間にたとえ3人くらい同じ場所に固まっていてもサクサクサクっと全員殺してしまうのは最早プロとしか思えない手口です。しかも部屋の前で男がぶん殴られてかなりの物音がしているはずで、その部屋の中の警戒状態の3人を相手に殺しています。うーん、強い。普通に復讐目的の二人だけ狙っておけばあっさり殺せたでしょう。最初からそうしとけ。
ベストエンドにたどり着くために、彼女を犯人として選ばないと進めないのはなんかちょっと違うかなと思いました。
しかし、各所目をつぶって勢いでプレイするとなんだかんだ面白かったです。
『犯人はまだ寮の中にいる!』フリゲ 推理ゲーム 完全攻略 ネタバレ(弐ではなく壱)
フリーゲームにこんなことを言うのもなんなんですが、
久しぶりにクソゲーだな!って思って、しかもはっきりとした攻略がネット上に書かれていないようなので書いてやろうと思います。ストーリーがどうこうよりも攻略手順や解決ルートへの進み方がクソです。ムカムカ。
サウンドノベルゲームとしてはよく出来ています。トリック自体もよく出来ていて、特に大きな穴もないと思います。
ベストエンディングに至る序盤の選択が複雑でなければかなりの良作だったと思いますが…。もしくはその選択をした方が良いと思わせるヒントのようなものがあれば。
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このゲームのクソなところは、主人公の行動によって正しい選択肢が発生し、それを選ばないとクリアできないところです。いや、それだけならまだOKなんですが、その主人公の行動ってのがひどすぎて、殺人現場調査中の行動できっちり調べ過ぎるとダメというものです。しかも、別にそのことに対する劇中の具体的なヒントは特にありません。例えばかまいたちの夜1~2で特殊ルートに入る時に歪な選択をしたり等、普通はしない行動をしないとこのゲームでは本編のクリアができないと言った感じです。
ここの現場調査。まずここは調査の回数制限があり、すべてを調査することはできません。4箇所くらいを調べると寮の管理人が来て、調査が終了してしまいます。ヒントも何もない状態で取捨選択して調査しろってのもどうかと思いますが、これはまだいいです。
そのうちの窓の鍵を調べるとこんな感じでテキストが進み、
そして、ここ。
詳しく調べる か 他を調べるの選択肢が出ます。
ここでなんと『詳しく調べる』を選択すると絶対にクリアできません。
いやいやいや。一応そんなに調べても意味ないよとは書かれてるけど、現場調査を詳しく調べたほうがダメとか知らんがな。これが唯一のヒントか?
しかし、逆に1回だけは窓の鍵を調べないとクリアできません。調査の回数は制限があるので、他を調べていてタイムアップが来てしまって窓を調べずに終わるのもNGです。
詳しく調べてるとこの展開。次は何を調べるかとすぐに選択肢に向かいます。
1回だけ窓の鍵を調べると、この展開。
この時に真犯人がしゃがみこんで証拠を改ざんしていました。この部分を見ないと絶対にクリアできません。
逆にここでの調査はこの角川のしゃがんでる姿さえ見ていればOKだったりします。
一応流れ的には主人公が窓の方を調べていて視覚的に見られてないから『今がチャンス!』と作業をしてたんでしょうが、思いのほか窓のチェックを終えるのが早すぎて見られてしまった、という感じでしょうか。
特に具体的なヒントもなく、トライ・アンド・エラーでこれを発見して、ストーリーの最後の最後の推理まで変化があったかどうかわからないのはかなり酷いです。ここでの調査を成功していると推理モードで『しゃがんでいる角川』の選択肢が増え、ベストエンディングに進む材料になります。
あとは、クリア上ではたいした意味はありませんが、ストーリー上の推理では大切なドシャっという音。
これも現場調査を途中で切り上げなければ、手に入れることができないヒントだったりします。現場をきっちり調べようとするほどNGって酷い。
しかも、このゲーム、本編中に真犯人のヒントがほぼありません。殺人動機に関してもまったくと言っていいほどヒントがなく、犯人当て後に、説明されて、あ、そうだったんだってわかります。動機は二の次で『この殺人を実行できるのは誰か』の視点で解いていく必要があります。
またベストエンディングが推理最短ルートのゲームではありません。むしろすべての推理ルートをスルーして最後の最後まで待つ必要があります。
あと、特に意味のない日付打ち込みの描写をカットすることができません。けっこう何秒も時間をとられます。何回もやり直す人はかなり邪魔なはずです。
どうでもいいけど、頸動脈を切るとか手首を切るとかならカッターでもわかるけど、主人公をカッターだけで殺しに来るのはかなり無理があると思う。まぁそれでも死ぬんだけど。しかも2発で。
犯人はまだ寮の中にいる!ベストエンディングへの道
ポイント1。まずは2章の現場調査。上に書いてある通り、窓の鍵を1回だけ調べて真犯人のしゃがんでいる姿を見ます。
あとはどうでもいいです。別に入口側のドアの鍵を調べなくてもクリアできます。
3章、4章としつこく推理できるけどやめておきましょう。
とっとと英なんとかって友達が推理するのを見届けるところまで進めましょう。
ポイント2。途中で事情聴取された結城から情報を聞き出せます。
これは重要です。現場調査と違って特に制限もないので、全部聞いてしまえばクリアフラグが立ちます。
とりあえず室内については聞かなくてもクリアできますが、あえて外す必要もありません。
そして、最後のルートへ。英田の推理を聞き終わったら、黙って→深く考えましょう。
これが最後のキーワード合わせの答えです。しゃがんでいる姿を見ていないと出てこない選択肢があるのでまずクリアできません。
ようやく謎解きエンディングへ。
ちなみに公式ヒント↓
これもかなりわかりにくいです。ちなみに弐でもヒントが非常にわかりにくいです。
このゲームの作者は推理ゲームを作ることができても、ヒントが必要な攻略本を作る才能はないでしょう。
取捨選択とか言っても通常プレイじゃ無理だろうが!
これは書いた通り。これが絶対フラグです。逆にこの3ポイントさえ抑えておけばあとは適当でもクリアできます。
なんかあえてわかりにくく書いてるのかなんなのか。とにかく、間違ってたら無理ですよーってことですね。
このヒント必要か・・・?
正しく調べろとか、だーかーらー!正しく調べる方法を教えろよ!
合計値が11とかもうそれ全然論理的なヒントじゃないだろ・・・。
中夜の考察 攻略ネタバレ
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短編の推理ものです。特に殺人などは起きずに学校内で起きた事件を解く話となっています。日常生活で起こる事件や謎を解く『氷菓』的な。
プレイ時間は10分くらいでしょうか。
事件自体は簡単に解くことはできます。が、具体的に文字入力で回答する必要があります。
事件の犯人や偽装工作がわかっていても、解答を探すためにもう一度ゲームを見直すことになるでしょう。
なぜなら、犯人の具体的な名前はゲーム中に一箇所しか書かれていません。その固有名詞を調べだす必要があります。
一応文章トリックが仕掛けてあって、犯人の名前はダジャレの中に隠されています。
これドイツんだ?みたいな。しょーもない。あ、でもどいつんだはオランダってネタにかかるので、ちょっと違うか。まぁでも雰囲気的にはそんな感じです。
感想としては、このゲームには姉妹が出てきますが、姉はけっこう怖い性格してるなーと思いました。本来の意図をしっかり理解せず、親友の説明も聞く耳持たず、誤解したまま勘違いして強烈な意思で距離を置いてくる人ってなんか怖いです。柔軟性がなく、融通もきかないみたいな。
テオとセァラ 攻略ネタバレ
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短編のゲームです。プレイ時間は5分~10分程度。
このゲームは推理ゲームではありません。
人生の決断はどちらを選んだとしても悔いが残る、ということをゲームを通して体験するゲームです。
要はセーブもなくオートセーブとなっていて、やり直しも効きません。もう片方の選択をしていたらどうなっていたんだろうなぁモヤモヤみたいなことを考えさせたいゲームだと思われます。
ちなみに私はゲームでまで現実の厳しさを知らなくていい派なのであまり共感できません。
まぁ実はある作業をすることでどちらも見ることは可能になります。もう片方の結末を見ても面白くないよ的な感じで注意書きが書かれていますが、私はモヤモヤするよりもスッキリしたいタイプなので普通にどっちのエンディングも見た方が良かったです。
もう一つの結末ならどうなっていたのかモヤモヤを楽しめるか、たとえつまらなかったり興ざめかもしれないと思っていてもすべてを知ってスッキリしたいのか、どちらかです。ちなみにこの作者はモヤモヤを楽しめと思って作っているのでそういう意味では私はこういうゲームには不向きな性格なのでしょう。
最終的な決断ポイントはココで、仲良くなった女の子を全力で信用して助けるか、そこまでは信用しないかという決断をせまられます。この選択肢によってエンディングが二分され、片方のエンディングは見ることができません。ここ以外の選択肢はまったく意味がありません。
エピローグの質にかなり差があるので、
『絶対にスパイじゃない』を完走してから『スパイかもしれない』のエンディングを見たほうが良いでしょう。そういう意味ではあまり公平なゲームではありません。
普通に考えるとセァラはスパイかもなぁと思うのでなかなか良いエンディングへの方へ最初に行く人は少ないでしょう。
エピローグの見方・再プレイの仕方
まずはエピローグの見方ですが、一度『終』まで進めてゲームを終えたあと、解凍したゲームフォルダ内にsaveのファイルが作られているのでそれを削除してから起動します。つまり、プレイヤーがもう一つの結末を見たいのでセーブデータを消してゲームを再起動するところまでがストーリーとして組み込まれた作品です。
エピローグを完全に見終わると『了』となります。
このゲームの本当のセーブデータはCドライブに自動作成されています。
私のPC環境では
C:\Users\(パソコンのユーザー名)\AppData\Roaming\theo_and_sarah_save
という場所にセーブデータもろもろが作られていました。パソコンのユーザー名は自身のユーザー名をご確認ください。見つからなかったらCドライブを検索しましょう。
このフォルダを削除すれば再プレイ可能でもう一つのエンディング、エピローグも視聴可能です。
ちなみにそのフォルダ内にある雑記.txtを解凍したゲームフォルダ内に入れるとゲームが強化されて別に消さずともリセットしたり、やり直し可能なゲームに変わります。
左眼ジャック事件 ネタバレ攻略考察感想 推理フリーゲーム
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犯人を当てるゲームです。どうやらメインシナリオよりもサブシナリオの方が充実しているようですが、今回はメインルートのみを攻略しました。プレイ時間は1時間弱くらいでしょうか。
早速ネタバレ攻略です。
まずこのゲームのクリア自体は簡単です。メインルートでは登場人物が非常に少ないので、簡単に当たりをつけることができます。というか他のサブキャラに話しかけると意識の中に不必要な登場人物の情報まで入ってきて選択肢が増えるので難易度はあがります。
ネタとしては犯人しか知り得ないであろう情報を知っていましたね?というよくあるパターンです。
引っ掛けやどんでん返し的な要素も含まれていますが、それを知らなくても普通にクリアできるのでさほど不快ではありません。まぁかなりヒントも多いですし。
攻略のポイントとしてはハンカチを拾うか拾わないかの選択肢。ここで拾わないとバッドエンドへ行きます。ちなみにこの後、セーブ画面に強制移行しセーブが可能になります。その後、犯人との追いかけっこがはじまりますが、いや、セーブポイント作るならハンケチを拾う前にセットしといてくれよと思いました。
これは攻略とは関係ありませんが、タカオの鍵を探す際にサクラの服も捜索しておくと鍵が手に入ります。これを終盤使用することで違和感の正体がつかめます。
ゲーム中に2か所ほど犯人から逃げるアクションパートがあります。このアクションパートもけっこう微妙な場所に挟んであるので繰り返して色んなパターンを試したい人には苦痛かもしれません。
ダッシュすることで逃げることが可能です。ダッシュしないと必ず追いつかれます。足の速さよりもダッシュして動くというスイッチそのものが重要です。
彼氏の重藤タカオ。Gジェネ初期の味方グラフィックみたいな顔。
探偵の巽龍海。こんなふざけた名前をつける親はどうせガンダムオタクかエルガイムオタクでしょう。
主人公の佐倉さちこ。名前は違うかも。
近くの女子高生のアヤメ。
友人のヨモギ。
刑事のシオリ。
追いかけっこでとんでもない跳躍力を見せる犯人。まぁこれくらいはネタとしていいでしょう。
御殿場市は都会。というか、具体的に存在する県くらいならまだしも、市を使ってしまっていいのでしょうか。
緊張状態なのにベッドの下に隠れながら寝れる神経。
知り合いに犯人がいる示唆。
最終日は霧が晴れていました。
霧が晴れて、仮説が確信に変わって、追い詰めるための覚悟や用意周到な準備ができたんだなといい演出だと思いましたが、どうも違っていたようです。何も準備なしに犯人のところへ向かっていました。
ちなみに裏口からしか入れません。
トイレを借りないとバッドエンドです。ノーヒントじゃないかな。
しかもトイレに行って工作している間の描写もないので何がなんやら。そもそも、ここに突入する前に準備せーよ。トイレで殺されてもおかしくない。
どうやら緋の眼を集めていたようです。
小此木鶯太郎の事件簿
1,湖岸の盲点 2,陰と陽の犯跡
これは推理ゲームというよりも、短編の推理小説をゲームにおとしこんだ感じのゲームです。
ゲーム中に特に選択肢はなく、問題編と解答編に分かれていて、問題編を読み犯人が逮捕される証拠を見つけ出し、それを解答編で合っていたか答え合わせをします。
基本的に、犯人視点でストーリーが進み、犯行はすべて見ることができます。古畑任三郎のように犯人の犯行現場からはじまってそれを追い詰める刑事の話です。犯行が先に見えると言った点では逆転裁判のようでもあります。
犯人視点だからなのか犯人はどれもけっこうポカをしまくるので、普通の犯人当てゲームをプレイした人からすると、何やってんだと思う場面は非常に多いです。ミスを4つあげよと書かれていても、え?ミスってたった4つしかないの?って思うくらい犯人はミスしまくります。
正直、問題編の序盤から小此木おうたろうに犯人はガンガン詰められるので、「よくこいつここまで突きつけられておいて自分が犯人だって白状しないな・・・」って思いました。
主人公の小此木警部補はけっこう軟弱なタイプで最終的に犯人にやさしすぎたりするので、好みは分かれるところでしょう。
個人的にはゲーム中に自らの選択によってゲームを進めたい、ゲームをプレイしたい気持ちがあるのでただただ読むだけのこのゲームは私には合いませんでした。クリックして読み進めるだけなのでなんか飽きます。
ほんのちょっとゲーム性がなくなるだけでずいぶん印象って変わるものだなと感じさせられました。
なんかすごく慎重に作ってるかと思いきや序盤で誤植があったり。
↑攻略済みで追加で書く予定のゲームです。
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